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オイライフログ 5 「千年女優」

オイライフログ 5 「千年女優」_d0037070_0503512.jpgライフログで載せたいモノ紹介、第5弾!!
アニメ界の革新的芸術派・今敏(こんさとし)監督の映画「千年女優」!!
いつもオイラのブログに貼ってある作品です。こいつとラーメンズは外せません!!アニメ以外表現不可能!!アニメだからできる手法を余すことなく活かした不朽の名作!!

               STORY
  30年前に銀幕の表舞台から姿を消した伝説の大女優・藤原千代子。インタビューに答えて、自らの生い立ち、映画、そして秘められた恋を話していた彼女だったが、その実体験と、出演した映画のシーンがいつしか混ざり合い、真実に向けて邂逅を始める……。



不思議なことに、現実か虚構(映画)かわからなくなるのが「千年女優」の醍醐味。
千代子の人生・出演作品にインタビュアーの二人や愛しの鍵の君、鍵の君を執拗に追う傷の男がいろんな役(役回り)として登場してきて斬新かつ面白い。当然、千代子の人生が軸にはあるんですけど、それと各映画とが接点を持っていて、織り交ぜ合いながら別の側面から視たストーリー(人生)に再構成されていきます。ちょうど、オムニバスを一本に編集し直すのに似ていますネ。
見方を変えれば、この物語は追いかけっこです。鍵の君を追う千代子、千代子を追うインタビュアー、別方向から鍵の君を追う傷の男、これまた別方向から千代子を追う監督やライバル女優。この側面で観てたら、味がまたいい感じで噴き出てきました。
何よりクライマックスでこれまでの人生や出演していた映画での疾走シーンを断片にして繋ぎ合わせた表現がとっても印象的です。これこそ「アニメでなくば表現不可能」とオイラがうたう所以です。実写ではどうしても小さい年の頃は子役が演じてしまうので、一人の人間の人生には見えません。

あと、黒澤明監督好きにはたまらない、先日紹介した「蜘蛛巣城」の名シーンが物語に引用されてます。いわゆる老婆が糸車を回して語りかけるシーンなんですが、この老婆の正体が……まあ、観てください。

非常に頭を使うアニメ映画で、どうしても最初は混乱してしまうんですが、ストーリーを全て理解して鑑賞した時、この作品が秀逸な名作であることがわかってきます。ちなみに今監督は「アニメでしかできないことをしたい」という意欲のもと作品を作っています。ゆえに今作品の「パーフェクトブルー」「東京ゴッドファーザーズ」「妄想代理人」にもその取り組みようがよぉーく見受けられます。

これはアニメに飽きてきた方、面白いけど同じように見えてきた方にオススメです!
宮崎駿、大友克洋、押井守に次いで「第四の男」と賞賛される今敏監督!!
なんならDVD貸します!!死ぬ前に必ず観ておいてくださいッ!!!!!
by hossynoblog | 2005-08-25 21:30 | オイライフログ


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