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ギーチ伝説 特別編

ギーチ。俺のゴッドファーザー(名付け親)。

他己紹介すると言っていたギーチ。いつも話をすると予想外にみんなの人気者になるウチのじいさん。というわけで、プチ特集。
ギーチ。大正生まれ、齢80。父はマタハチ。「義」の字をもつ6兄弟の末弟で、3姉妹を娘に持ち、5人の孫がいる。オイラは長姉の長男でいわば初孫。修身(道徳)の元教師で、戦後から58で心臓病になるまで働いていた。現在はばあちゃんと商店を営む。
断りきれない人の良さで、一時期、実家には新聞が3つ(読売、北日本、日本農業)あった。実家に帰るたび、お店はクロネコヤマトを請け負ってたり、クリーニング屋になってたり、水木たけし後援会連絡所になってたりしていた(誰だよ!!)。
書道の達人で、家中に彼の格言がある。「静けさは心の休まり」「ドアを閉めて よその猫が入ります」もそう。小さい頃はファミコンカセットにラベルシール貼って「スパルタンX」とか書いていた。極めつけは俺の中学生用ヘルメットの後ろに「交通安全」と書きやがったこと。恥ずかしかったなあ、俺の中学の三年間。
夏だろうが冬だろうが風呂から出たらブリーフ一丁。そのまま外に出ていく。胸には大手術のメス跡がくっきり。超々大型台風が来ようが、田んぼの水門を閉めにいく命知らず。家中の物は全て彼の管理下にあり、実家から取り寄せた俺んチのストーブにも「二階南 勉強部屋」と記されてある。管理下にあるが、いらない物は捨てないので、車庫が一つ、ゴミ置き場同然に。
でも怒ると超怖い。弟が夜遅くまでゲームしてて、母ちゃんが怒ってもダダこねてやめないでいると、ギーチは怒って家のブレーカーを全て落とす。その時トイレにいたオイラを懐中電灯と一緒に父ちゃんが救出しにきた。ちなみにギーチの就寝時間は20:30。
基本はあわてんぼう。受験の時、9:00までに行かなきゃいけないので、片道1時間半を普通は余裕をもって7:15ぐらいに家を出る。しかし、じいちゃんは渋滞に巻き込まれるということで6:00に出る。到着は7:30。二人で一時間半、車の中で待つハメに。
実家の電話はお店にあるので、基本的にじいちゃんが出る。オイラがかけるとすぐに「誰呼ぼる?(呼ぶ?)」と聞いてくる。オイラが「たまにはじいちゃんと話がしたい」と言うと、普通世間一般のおじいちゃんおばあちゃん方は喜ぶものだが、ウチのおじいちゃんに限っては「なん(いや)、オラ話すことない。誰呼ぼる?」と会話をしようとしない。電話には出る電話嫌い。オレオレ詐欺にウチが遭わなかったのも、案外ここらへんの事情かもしれない。
そんなギーチさん。オイラの劇団の子(18歳)が是非お会いしたいと言っても、「こんな歯も抜けてしゃべれんモンに会わんでもよいちゃ」と、自分をわきまえていらっしゃる。
ので、会うことはかなりレア。
ああ、どこがプチ特集だ、えらい長いぞ。
by hossynoblog | 2005-05-03 10:28 | ギーチ伝説!!


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