書き忘れてましたが、公演にあたって長岡のマエカノ様が遂に来ました。
土曜の朝、大姐様から予約を聞きまして、戸惑ったのですが。(なんせオイラは演出のクセに予約受付でロビーでしたから) でもま、観に来てはほしかったし、変わってないか確認したかったので。 そして開場してまもなく、現れました。1年半ぶりに現れた彼女にドキッとしましたが、ドキドキはしませんでした。前にもここで書いた通り、やっぱオイラはもう幻想とか期待を抱いてはいないようです。 「お久しぶりです」 「いらっしゃい」 と、とりとめのない会話。予約の会計を済ませ、パンフとアンケートを持って、彼女は中に入っていく。 やがてしばらくして、開演時間を間近にして、オイラはスタッフの通用口から舞台へ行こうとすると、その入り口近くの休憩所で芝居を前に休んでいる彼女がいる。 「がんばってね」 と一言もらう。オイラはうなずいて、開演が迫っていることを告げに進む。 そして終演。ホール内にいたオイラはお客さんの出をある程度待って、ロビーへと赴く。役者たちとお見送りの挨拶をすると、彼女がやってきて、組長の妻や大姐様といった昔の仲間たちと言葉を交わしていく。 そのまま帰るのかと思ってると、さっきの休憩所でアンケートを書き始めている。そして、アンケートを直接渡しに来て、 「いいお話だった。面白かったよ」 との感想。 「相変わらず忙しいの?」 との質問。順番に答えていくオイラ。 あれ?俺ってもっとなんか伝えることなかったっけ?と、思う。が、出てこない。 あとの会話はほとんど覚えておらず、そのすぐ後に同じく来てくれたみのとオイラはしゃべっていました。 やがて彼女は「もう行くね」と言い、エレベーターを待っていました。ややあってエレベーターが来て中に入り、振り返った彼女の眼に、 寂しさ、流れてしまった時間。 を感じたオイラ。 「気をつけてね」 とあたりまえな見送りの言葉をぶつけてみる。 「うん」 と言ってドアが閉まる。 そしてオイラは「気をつけてね」なんて気持ち、嘘だな。ただ出ただけだ。きっと優しい嘘なんだな、と、とっさにおのれの偽善に気付く。 でも、これはもはや仕方のないことだ、そういう関係になってしまってるんだ、とも知る。 翌日、大姐様に芝居の感想だけがメールで届いたらしい。「彼女にとって僕は……」はわからないまま。 だから、これですべておしまい。最終楽章を迎え、この2年間の想いは、ようやく水泡に帰したのでした。
by hossynoblog
| 2006-12-14 01:13
| 舞台屋 batch
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