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スウィーニー・トッド

……を観てきました。感想としては、
「R-eNを観たお客さんて、こんな気分なんかな?」
です。
終わっての直感の感想がこんな感じです。



それにしてもティム・バートン監督はB級映画を作らせたら天才だと思う。
これはほめ言葉です。あるいはほめ殺しか!? ちょいとオイラ傲慢かな?

まず、全編ほぼミュージカル。映画で、この題材でやらんでも……てぐらいミュージカル。

次にほぼ全殺し。
それというのも、ストーリーの分岐でとるべき選択肢がおかしい。
なんでトッドくんは仇が理髪店に来て、いつでも殺せる状況になったのに一緒に歌うんだろう?
おめさんはこの日を待ってたんちゃうんかい!! とっととやればいいのにそのくせ、一般客は次々とためらいなく殺す(でもやっぱ歌ってる)
こんな風にそっちいかんでも、あるいは「おいおいおいおい!どこ行くんや!」ぐらいおかしな方向に物語が突っ走る。
そして、脚本がチープなのか、先が読める。展開が物足りない。シンプルさがいつもいいんだけど、今回は暗い世界観、工夫が欲しい。

ただ、シザーハンズとか観て、監督一流の悲しい美しさを知ってると、楽しめる、感情移入できるというもの。
あと、ハリー・ポッター観てると別視点で楽しめる。仇の判事役がスネイプ先生とか、アズカバンかなんかで見たゴブリンみたいな人とか、ドビーに似た顔の看守とか出てくる。

猟奇的で日常的に行われる殺人、常軌を逸した倫理観、カニバリズム……。
これらは目を瞑れば凝視できる(←我ながら意味わからん)

これは新しい可能性への模索か?
ジョニー・デップの更に深い魅力を出したいのか?(いや~日本で言うなら松山ケンイチとは、うまい表現だ)

でも、オープニングは珠玉の出来!
色使いは非常に素敵!赤、黒、白、灰(時々オールカラー)
できますなら次回作はセリフ劇で!
監督ぅ~もう一個つけてよ~。(←やりたいだけ。補足:仮装大賞での欽ちゃんのつもり)
by hossynoblog | 2008-02-26 23:35 | つれづれhossy


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